大航海時代の背景や「なぜポルトガルとスペインが大航海時代をリードしたのか?」という疑問にわかりやすく回答。地理的利点や王権の支援、宗教的動機など、大航海時代の背景を理解する助けになれば幸いです。

この記事では大航海時代の始まりから終わりまでの主要な出来事を、年表形式でまとめています。航路開拓、貿易拡大、植民地化、奴隷貿易の影響など、その変遷を探っていきたいと思います。
大航海時代とは、15世紀後半から17世紀にかけて、ヨーロッパ諸国が新たな航路を開拓し、世界各地へと進出した時代を指します。ポルトガルやスペインが先駆けとなり、インド洋や新大陸を発見し、アジアやアメリカ大陸との貿易や植民地化を推進しました。この時代に、ヨーロッパは世界の富と資源を手に入れ、グローバルな経済と文化交流が始まりました。同時に、先住民社会への影響や奴隷貿易の拡大も引き起こしました。ここではそんな大航海時代の始まりから終わりまでの主要な出来事を、年表形式でまとめました。
年 | 出来事 |
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1415年 | ポルトガルが北アフリカのセウタを占領し、航海活動を本格化 |
1488年 | バルトロメウ・ディアスが喜望峰を発見し、アフリカ南端への航路を開拓 |
1492年 | クリストファー・コロンブスがスペインの支援を受けて新大陸を発見 |
1494年 | トルデシリャス条約締結。スペインとポルトガルが新世界の領土分割に合意 |
1498年 | バスコ・ダ・ガマがインドへ到達し、インド航路を確立 |
1519年 | フェルディナンド・マゼランが世界一周航海に出発 |
1521年 | アステカ帝国滅亡、スペインがメキシコの支配を開始 |
1533年 | インカ帝国滅亡、スペインが南アメリカ大陸での支配を拡大 |
1571年 | レパントの海戦でスペインがオスマン帝国に勝利、地中海での優位を確立 |
1580年 | ポルトガルがスペインと同君連合を形成、海洋帝国としての力を強化 |
1588年 | イギリスがスペインの無敵艦隊を破り、海軍大国として台頭 |
1602年 | オランダ東インド会社設立、東南アジア貿易を独占 |
1607年 | イギリスが北アメリカに最初の植民地、バージニアを建設 |
1648年 | 三十年戦争終結(ウェストファリア条約)、ヨーロッパの覇権が多極化 |
1757年 | イギリスがプラッシーの戦いでフランスを破り、インドでの支配を確立 |
1763年 | パリ条約締結、七年戦争終結でフランスが北アメリカの領土をイギリスに譲渡 |
1805年 | トラファルガーの海戦でイギリスがフランス・スペイン連合艦隊に勝利、海上覇権を握る |
1815年 | ウィーン会議によりヨーロッパの秩序再編、大航海時代の終わりを象徴 |