
大航海時代において、帆船は海を渡るための重要な交通手段であり、貿易や探検に欠かせないものでした。なおかつこれらの帆船にはさまざまな種類があり、航海の目的や航路に応じて使い分けられていました。この記事では、大航海時代に活躍した代表的な帆船の種類について紹介し、それぞれがどのように使用されていたのかを見ていきますね!
キャラック船は、大航海時代の初期に使われた帆船であり、長距離航海に適した頑丈な構造を持っていたため、ヨーロッパからアフリカ、アジア、そして新大陸へ向けた航海で多く使用されました。特徴的なのは、3本またはそれ以上のマストを持ち、横帆と縦帆を併用していたことです。
特にポルトガルとスペインがこの船を多用し、コロンブスの船団にもキャラック船「サンタ・マリア号」が含まれていました。キャラック船は多くの物資を運ぶことができ、船内も比較的広かったため、長期にわたる探検や貿易に理想的な船として知られています。
キャラベル船は、キャラック船よりも小型で、より機動性に優れた船です。ポルトガル人が特に好んで使用した帆船で、アフリカ西岸の探検や貿易でその力を発揮しました。この船は、1〜3本のマストに縦帆を装備し、風上に向かって進む能力が高かったのが特徴です。
バルトロメウ・ディアスやバスコ・ダ・ガマといった探検家たちもカラベル船で有名な航海を行い、その高い操縦性のおかげで未知の海を探査することができたのです。また、カラベル船は軽量かつ速いため、敵の追跡をかわすことにも長けていました。
ガレオン船は、軍事目的に特化した帆船で、スペイン帝国が特に重視していました。その設計はキャラック船を基にしつつ、強力な武装を施しており、長距離航海中の防御力を高めているのが特徴です。スペインの無敵艦隊にも多くのガレオン船が含まれており、貿易ルートの防衛や海賊対策に使用されました。
そしてガレオン船は、多数の大砲を搭載しており、戦闘に備えた厚い船体を持っていたため、他国との戦闘や海賊の襲撃にも対応できました。加えて、大型で多くの物資や兵士を運べるため、戦闘だけでなく、重要な貿易航路でも使われたのです。
フリゲート船は、18世紀から活躍し始めた帆船で、軽量で高速な船でした。その主な役割は偵察や護衛であり、機動性とスピードを生かして敵艦隊の動きを把握したり、商船を守ったりすることに適していました。
当時の戦闘では、より大型の軍艦が主力となる一方で、フリゲート船は素早い動きで敵をかく乱し、場合によっては輸送船団を守る役割も果たしました。強力な火力を持つわけではありませんが、敏捷な動きで敵の攻撃をかわすことができたのです。
というわけで、大航海時代の帆船の種類についての解説でした!
まとめると
・・・というわけですね。つまるところ「帆船は航海目的に応じてさまざまな種類があり、それぞれに異なる役割を果たしていた」という点を抑えておきましょう!