
大航海時代は、15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパ各国が新たな航路や未知の土地を求めて世界中を探検した時代です。この時期には、数々の探検家や航海者が活躍し、世界の歴史を大きく変える発見をしました。では、彼らが何をしたのか、具体的な功績を振り返り、誰がどんな役割を果たしたのかをしっかり覚えておきましょう。
クリストファー・コロンブスは、スペインの支援を受けて大西洋を西へ航海し、1492年にアメリカ大陸を「発見」した人物です。当初、コロンブスはインドへの新航路を探す目的で海に出た為、そこをインドだと勘違いしていたものの、現在のアメリカ大陸・西インド諸島に到達し、結果的にヨーロッパ人が新大陸と接触する重要なきっかけを作ったのです。この発見は、その後のヨーロッパの植民地化や貿易の発展に大きく影響しました。
世界一周を最初に成し遂げたのがフェルディナンド・マゼランの艦隊です。1519年、彼はスペイン王の命を受けて西回り航路を使い、モルッカ諸島(東インド諸島)への航路を目指して出発しました。途中、南アメリカ南端の「マゼラン海峡」を発見し、太平洋の横断に成功。マゼラン自身はフィリピンで命を落としましたが、彼の艦隊は1522年に世界一周を達成し、地球が丸いことを証明したのです。
ポルトガルのバスコ・ダ・ガマは、初めてインドへ到達する航路を開拓した人物として有名です。1498年、彼はアフリカ南端の喜望峰を回り、インドのカリカットに到達しました。この航海により、ポルトガルはインド洋貿易の支配権を手にし、香辛料貿易で大きな利益を得ることができ、ポルトガル海洋帝国の確立に寄与したのです。
バルトロメウ・ディアスは、1488年に初めてアフリカ南端の「喜望峰」を発見したポルトガルの探検家です。彼の探検は、ポルトガルがインド航路を開拓するための重要な第一歩となりました。喜望峰を回ることで、ヨーロッパからアジアへの海上ルートが現実のものとなり、バスコ・ダ・ガマによるインド到達への道を切り開いたのです。後の大航海時代の探検家たちに大きな影響を与えました。
ポルトガルのエンリケ航海王子は、大航海時代を推進した立役者の一人です。彼自身は航海には出ていませんが、探検家や航海士たちを支援し、アフリカ沿岸の探検や航路開拓を後押ししました。エンリケ王子の支援により、ポルトガルはアフリカ西岸を次々と探検し、貿易ルートや植民地の基盤を築いていきました。彼の功績は、ポルトガルの海洋帝国の礎を築く上で非常に重要だったといえます。
フランシスコ・ザビエルは、16世紀に日本をはじめとするアジア各地で布教活動を行ったイエズス会の宣教師です。ザビエルはポルトガルの探検によって開かれた航路を利用して、アジアにキリスト教を広める活動をしました。特に1549年に日本に到達し、キリスト教を初めて日本に紹介したことで知られていますね。
バルボアは、太平洋を初めて「発見」したスペインの探検家です。1513年、パナマ地峡を横断し、太平洋の存在をヨーロッパに初めて報告しました。この発見により、スペインは太平洋を経由してアジアとの貿易を目指すようになり、マゼランの探検にも繋がるわけです。バルボアの業績は、南北アメリカ大陸と太平洋の繋がりを明確にした点で重要といえますね。
ペドロ・アルヴァレス・カブラルは、ブラジルを発見したポルトガルの航海者です。1500年、彼はインドへの航海中に大西洋を南西に進み、現在のブラジルに漂着しました。この発見により、ブラジルはポルトガル領となり、後に植民地として栄え、ヨーロッパ勢力による南米支配の基盤になっていくのです。
というわけで、大航海時代に活躍した人物たちの功績についての解説でした!
まとめると
・・・というわけですね。
つまるところ「大航海時代は、多くの探検家たちの冒険によって、世界の地理的理解が飛躍的に進んだ時代である」という点を抑えておきましょう!